立ちくらみの原因と改善方法

しばらく座っているところから立ち上がった時に
立ちくらみすることがあります。
周りが見えななくなってしばらくすると治る。
鉄分不足なのかな?と思う人も多いのでは?
ダイエットや疲れなどでも
立ちくらみが起こることもありますが
原因はいろいろとあるようです。

立ちくらみの原因

立ちくらみは、よくある症状ですので
あまり気にしないという人も多いかもしれませんが
中には病気が原因の場合もあるので
長期間続くようなら、一度病院で受診した方が良いかもしれません。

立ちくらみの主な原因

  • 起立性低血圧
  • 貧血
  • 脱水・熱中症
  • 更年期障害

起立性低血圧
寝ている状態から起きる、または
座った状態から立ち上がる時に
急激に血圧が低下する症候群です。
これは、循環血液量の減少を来す疾患や、糖尿病性神経症、
パーキンソン病などの病気が原因の場合もあります。
また、高齢者やアルコールが原因となることもあります。

貧血
貧血は、赤血球あるいはヘモグロビンの量が
正常より少なくなった状態で起きますが
原因によって種類が分かれます。
私たちの身体は酸素と栄養素をエネルギー源として
生命を維持しています。
赤血球やヘモグロビンの量が低下すると、
結果、酸素や栄養素の運搬が十分に行われなくなり、
あらゆる組織が酸素不足、栄養不足になり
さまざまな症状がでてきます。
若い女性に多いのが鉄欠乏性貧血です。

脱水・熱中症
軽度の脱水症や熱中症の症状として立ちくらみが起こることがあります。
水分補給をしっかり行いましょう。

更年期障害
更年期(閉経前後の5年間)には
日常生活に支障をきたすような
様々な症状が現れます。
その一つに立ちくらみがあります。
ほかにも、ほてり、のぼせ、発汗、うつ傾向、不安、不眠、
情緒不安定、動悸、手足の冷え、肩こりなど
さまざまな症状を伴います。

立ちくらみを改善するには

立ちくらみは自律神経との関わりが深いため、
ストレスを貯めない、疲れをとる、
質の良い睡眠をとることも大切です。

立ちくらみを改善する食事

鉄分不足かもと心当たりがある人は食事療法で改善しましょう。
若い女性に多いと言われるのが鉄欠乏性貧血ですが
ダイエットや飲酒、また月経により
鉄分不足、鉄分の喪失が原因。
1日3食、栄養のバランスの良い食事を摂るようにしましょう。
インスタント食品ばかり食べるのは注意が必要です。

鉄分を含む食品を上手に摂る

鉄分不足を解消するために
鉄分を含む食品を積極的に摂ることは大切です。
ただ、食品によって、吸収率が異なるので
上手に補う事がカギになります。

炭水化物、良質のたんぱく質、ビタミン・ミネラルなど
上手に組み合わせ、乳製品や果物も加えるといいですね。
身体はたんぱく質でできているとも言いますが、
たんぱく質は、血液中の赤血球や
ヘモグロビンの材料となる大切な栄養素でもあります。
一度にたくさん食べても貯めておけないので
毎食、食事に取り入れてください。

食品に含まれる鉄分には、吸収率の良いものと
あまり良くないものがあります。

  • ヘム鉄(吸収率の良いもの):肉類や魚介類に含まれる
  • 非ヘム鉄(吸収率があまり良くないもの):大豆製品や青菜に含まれる

また、鉄分は良質な動物性たんぱく質や
ビタミンCと一緒に食べると吸収率が高まります。
できるだけ鉄分の多い食品を取り入れて
バランスよく食事することです。

造血効果のあるビタミン類を十分に摂る
ビタミンCは、食品中の鉄が体で利用されるために
なくてはならないものです。
また、ビタミンCを多く含む新鮮な野菜や
果物を一緒に食べると、非ヘム鉄の吸収率を高めることができます。

ビタミンB12と葉酸は、正常な赤血球を作るために必要な栄養素です。
造血効果があるものも貧血、立ちくらみの改善になるのです。

ビタミンB12を多く含む食品は、
牛レバー、豚レバー、魚介類、貝類、卵黄、
かき、しじみ、あさり、鮭、チーズなどです。

葉酸を多く含む食品は
牛レバー、豚レバー、卵黄、大豆、納豆、ほうれん草、ブロッコリーなどです。

貧血予防のために控えたほうが良い食べ物

吸収をよくするものがあるように
逆に、吸収率を悪くしたり阻害するものもあります。

緑茶、紅茶、コ-ヒ-
これらは食事中や食直後の摂取は
タンニンが鉄と結合して鉄の吸収を悪くします。
食事中は水にするとか
時間を空けて飲むようにした方が良いです。

玄米、おから、ふすま
不溶性食物繊維と一緒に排泄され、鉄の吸収を阻害します。
貧血を改善するために、この間は少し控えた方が良いようです。